学歴フィルターの真実を知ろう

こんにちは!
就職活動の調子はいかがですか?
今回のテーマは「学歴フィルター」です。学歴フィルターを正しく知って、自分に合った会社選びをしましょう。

【目次】

学歴フィルターは当たり前?

学歴フィルターへのある就活生の実験とは?

企業が学歴フィルターを使う理由とは?

学歴フィルターはどこから?

参考:学歴フィルターの大学一覧

「学歴フィルター」のまとめ



学歴フィルターは当たり前?

最近よく聞く「学歴フィルター」ですが、ほとんどの会社の募集欄には「学歴不問」と書いてあります。

就活に学歴フィルターなんてないですよね?

学歴不問採用は真っ赤なウソです!

大手企業ほど学歴フィルターを当たり前のように利用しています。

学歴フィルターへのある就活生の実験とは?

「大学の偏差値=入れる会社の銘柄」です。
大学の偏差値が一定の基準を満たしていないと、説明会の予約すら取らせてくれない会社も少なくありません。
ここで、実際にある一人の学生が行った実験をご紹介します。

その学生は就活サイトに異なる名前で2ユーザー分を登録しました。
性別や希望職種などあらゆるプロフィールを同じにして、ただ一つだけ学歴を『A大学(旧帝大の最上位校)』と『B大学(下位校)』に変えました。
その後、彼は『郵便業界の超大手企業』の説明会の予約をしようとしました。
すると『A大学』のユーザーでは、どの日程も『空席』だったにも関わらず、『B大学』のユーザーに切り替えた瞬間に、すべての日程が『満席』に変わったのだとか。そこでもう一度『A大学』のユーザーに切り替えたところ、やはりどの日程も『空席』と表示されたそうです。

つまり、その企業が就活サイトの運営者にお願いして、『学歴フィルターを用いて説明会に参加できる学生を制限した』のです。

企業によっては『応募条件として説明会の参加が必須』としています。

説明会の予約を取らせてもらえない――つまり選考の土俵にすら上がらせてくれない、ということなのです。



企業が学歴フィルターを使う理由とは?

大学の先輩が志望企業の入社試験が受けられなかったのは学歴フィルターだ、と言っています。

私の志望企業でもあるので不安です。学歴フィルターはなくしたほうがよいと思うのですが…

学歴フィルターはなくなりません。

その理由は大きく3つあります。

【理由①】
大企業の人事でも、学生の真の能力を見分けられる技量は持ち合わせていない!

人気企業の書類選考の応募数は5万人超え。
当然、面接の前に書類選考でふるいにかけるわけですが、書面だけで学生の資質を見極められる人はいません。

そこでほとんどの人事は「学歴をフィルター」として利用します。偏差値の高い大学に合格したことは、中学・高校と努力した成果であり、優秀な人材である確率が高いためです。

【理由②】
企業側も採用コストを軽減したい!

エントリーシートを細かくチェックするだけで、膨大な時間が必要です。企業にとっては選考に費やした時間はそのまま人件費です。ならば、なるべく時間(=お金)をかけずに優秀な人材を採用したい、と考えるのは当たり前です。応募者が多い企業=ネームバリューのある企業ほど、大学の偏差値に基づいた選考をしていると考えた方がよいでしょう。

【理由③】
人事は2つのリスクをおかしたくない!
リスク1:『社内のリスク』

新卒者が3年以内に離職する割合は30%を超えます。もちろん一流大学の出身だからといって離職率が下がるわけではありません。しかし下位校出身の新入社員が辞めた場合、「上位校から採用しないから人が辞めていくのだ」と人事が責められます。人事としては自分たちの評価につながることなので、そういったリスクをおかしたくありません。そのため偏差値の高い大学からの採用を優先するというわけです。

リスク2:『社外のリスク』

とくに一流企業では、一度でも下位校から採用した実績を残してしまうと、次年度以降に上位校からの応募者が減ってしまう可能性があります。そのリスクを避けるために学歴を重視して採用します。

お金も時間も無駄にしないためにこそ、人気企業ほど学歴フィルターは当たり前のものなのです。



学歴フィルターはどこから?

学歴フィルターはどこから通るのでしょうか?

エントリー前に調べることはできますか?

希望する企業の採用実績に「自分の大学と同じランクの学校の名前があるか」を確認しましょう。

学歴フィルターはどこから通るのでしょうか?その一覧は【参考:学歴フィルターの大学一覧】を参照してください。
もし自分の大学と同じレベルの学校の採用実績がなければエントリーしても無駄です。
あなたの大切な時間をもっと有効に使いましょう。



参考:学歴フィルターの大学一覧

  超一流大手企業 一流大手企業 大手企業 中堅企業 中小企業
旧帝大(東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)、一橋大学 など    
早慶上(早稲田大学、慶応大学、上智大学)、国際基督教大学、地方の国公立大学 など    
MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学) など    
日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)、産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学) など    
大東亜帝国(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士館大)、摂神追桃(摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学) など      



「学歴フィルター」のまとめ

  • 学歴フィルターは存在する
  • 学歴フィルターは企業側のリスク回避である以上、なくならない
  • 受かりそうな会社を探すならば、エントリーする前に採用実績をチェックして「自分の大学と同じランクの大学名があるか」を確認する

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