【就活:企業の選び方②】こんなベンチャー企業はやめとけ

こんなベンチャー企業はやめとけ

こんにちは。
就活における企業の探し方はいろいろあります。では企業・会社選びではどんな点をチェックすることが大切でしょうか?
今回は「ベンチャー企業」への就活を考える時の「避けた方がよいベンチャー企業の見極め方」をご紹介します。

 

【目次】

 

ベンチャー企業は危ない⁉新卒入社はハイリスク・ローリターン

就活の候補にベンチャー企業もいいかな、と考えていますが、親から「ベンチャー企業は危ない」と言われてしまいました。そんなことないですよね?

▼ベンチャー企業にありがちな売り文句

「当社は入社1年目でも大きな仕事を任せられるので、新入社員は飛躍的に成長できます!」

「やる気さえあれば、若いうちから幹部になれる会社なので頑張りがいがありますよ!」

ベンチャー企業によくある売り文句に踊らされないでください。
その理由は、新卒でベンチャー企業に入社することはハイリスク・ローリターンだからです。

高校の野球部に例えたら「ベンチャー企業は弱小校」

もしあなたが将来有望な野球選手で、高校進学の際に強豪校と弱小校の両方からスカウトされたら、どちらに入学しますか?

ええっ⁉ どっちだろう。
強豪校と弱小校のどちらにも魅力があるような……。

そうですね。ではそれぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。


▼強豪校の場合

メリット

デメリット

  • 優秀なコーチからしっかりした指導を受けることができる。
  • 練習設備が整っているため、密度の濃い練習を計画的におこなえる。
  • 1年生のうちからレギュラーで活躍することはかなり難しく、試合に出してもらえる可能性も低い。

 

▼弱小校の場合

メリット

デメリット

  • もともとの部員数が少ないため、実力によってはすぐにレギュラー入りして、試合に出られる可能性がある。
  • 優秀なコーチが不在で、練習設備が整っていない可能性があり、練習は自己流になりがち。


さて強豪校と弱小校のメリット・デメリットを踏まえて、高校を卒業するまでに実力がつくのはどちらでしょうか?

自分が成長できるのは強豪校だと思います……。

その通りです。
そして「大企業は強豪校」、「ベンチャー企業は弱小校」に置き換えることができるのです。

ベンチャー企業は新入社員の教育体制・待遇・会社の継続性にリスクが高い

ベンチャー企業にありがちな問題点は大きく2つあります。

①教育体制がない

  • 組織ができていないため、新卒者を体系立てて教育することは不可能。
  • 社員に新卒者を満足に教育できる人材がいない。
  • 中途採用の社員が多く指導のノウハウがバラバラなため、場当たり的、その場しのぎ的な指導に終始しがち。

②待遇が劣る

  • 大企業に比べれば給与水準、福利厚生、企業年金、退職金など劣っていることが多い。

 

さらに、創業10年未満で実に95%の会社が倒産すると言われており、会社の継続性も怪しいと言わざるを得ません。
まさに「ハイリスク・ローリターン」以外の何ものでもないのです。

社会人としての生活はこれから何十年と続きます。
そのことを念頭において、とくに吸収力の高い新入社員のうちは、きちんと教育してもらえる環境に身を置くべきです。

でもベンチャー企業のすべてが、新卒で入社すると後悔する会社というわけではないですよね?

もちろんです。
「メガベンチャー企業」と呼ばれるベンチャー企業の中でも大手企業の場合は、まったく様相が変わってきます。
社員教育に力を入れ、福利厚生もしっかりしている会社もあるでしょう。

避けた方がよい「ベンチャー企業」の3つの見極め方

ではベンチャー企業を見極める時に必要な「代表的な3つの指標」を挙げましょう。

①資本金が1,000万円未満の会社は避けよう

資本金とは会社の体力とも言えます。そこで資本金が少なくとも1,000万円を超える会社を選ぶようにしましょう。
なぜならベンチャー企業の場合、主力商材が少ないため景気や市場の動向に経営が左右されがちです。とくに海外製の類似商材が日本市場に上陸した際に、経営に大きなダメージを与え、そのまま倒産、ということも大いに考えられます。

②創業10年未満の会社は避けよう

「創業10年未満の若い会社の95%の会社が倒産すると言われており、継続性が危うい」と前述しました。
さらに社内のコンプライアンスが整っていないことも多く、知らず知らずのうちに犯罪行為に加担させられていた、という最悪な事態も想定されます。

③採用人数が多すぎる会社は避けよう

教育体制が整っていないにも関わらず新卒を大量に採用する場合、強引なテレアポや飛び込み営業を強要し、使い潰すことを前提としていると考えられます。
そういう悪質な、いわゆるブラックなベンチャー企業ほど、試用期間を長くとり、安月給で働かされます。
一般企業では、新卒3年までは戦力と考えていません。教育コストに1人あたり数千万円を投じています。資本金、売上ともに低い会社が、大量に新卒を採用できるわけがないのです。

具体的な採用人数の目安はありますか?

目安としては全社員数の10%以上を採用している場合は避けた方がよいでしょう。
例えば社員数が500人の会社が50人以上を募集している場合などです。

これらの指標はベンチャー企業に限ったことではありません。どの会社を選ぶときにも当てはめてみましょう。

「新卒」は一生で1度しかない大切な権利です。あえてリスクが考えられる会社を選ぶ必要はありません。

まとめ

  • 教育体制、待遇面、会社の継続性が不安定なベンチャー企業は、新入社員にとって「ハイリスク・ローリターン」である。
  • 資本金が1,000万円未満のベンチャー企業は避けよう。
  • 社内コンプライアンスが整っていない「創業10年未満の若い会社」は継続性が危ういと考える。
  • 教育体制が整っていないのに採用人数が多いベンチャー企業は、新卒を使い潰すことを前提としていると考えよう。
  • 「新卒」は一生で1度しかない大切な権利。あえてリスクが考えられる会社を選ぶ必要はない。



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