「週休2日制」の落とし穴、「年間休日数」の平均とは?~「土日」「祝日」休みはココをチェック!~

こんにちは!
今回のテーマは「年間休日」です。「週休2日制」と「完全週休2日制」では休日数に大きな違いがあるのを知っていますか?<br/ >「年間休日数」の読み解き方をご紹介します。

【目次】

「週休2日制」は「週に2日の休み」ではない!「完全週休2日制」との違いは?

「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いはなんですか?

どちらも週に2日休めるということですよね?

残念ながらそうではありません。

「週休2日制」は「完全週休2日制」よりも休日は確実に少なくなります。

表で比較してみましょう。


週休2日制

「1ヶ月に2日休める週が少なくとも1週はある」という意味。

完全週休2日制

「週に2日の休日がある」という意味。


「週休2日制」は「完全週休2日制」よりも休日は確実に少なくなる点に注意しましょう。


「週休2日制・夏季休暇・年末年始休暇」のA社の場合

A社は隔週で2日休めるため年間で78日。そこに夏季・年末年始休暇がそれぞれ3日ずつもらえて年間休日は84日です。

A社のように「休日休暇」の欄に「週休2日制・夏季休暇・年末年始休暇」としか書かれていなかったら、年間休日が100日を切る可能性があります。



「土日」「祝日」も休める「年間休日120日以上」の会社は全企業の約30%だけ!

でも会社の休みといったら「土日」、「祝日」、「夏休み」、「冬休み」を取れて当然、普通の会社に入社すれば当たり前ですよね?

実は「当たり前」ではありません。

世間一般からみれば「祝日」も休める会社は「普通の会社」ではなく、数少ない「恵まれた会社」なのです。


このことは厚生労働省が実施した「令和2年就労条件総合調査」を見れば一目瞭然でしょう。
「土日」「祝日」「夏季休暇」「年末年始休暇」をしっかり取れるということは、「年間休日120日以上」の会社ということになります。

厚生労働省によると、「年間休日120日以上」の会社は、全企業のうちわずか31.8%にすぎません。



「年間休日数の平均」は計算上、祝日休みが含まれない「110日」!

では年間休日数の平均はどれくらいなのでしょうか?

厚生労働省の調査によると「年間休日数の平均」は110日です。


【参考】企業の休日休暇欄の表記と平均的な休日数

表記

年間休日数

完全週休2日制

104日

週休2日制

64~80日

祝日

16日

夏季休暇

3日

年末年始休暇

3日

※企業や年によって変動があります。

「完全週休2日制」とだけ書かれている場合は「祝日」は含まれないので注意しましょう。



「年間休日100日」を切る会社は避けた方が無難!

もちろん、いくら休日が少なくても、ゆとりを持った生活を送ることができれば問題ありません。
それでも「年間休日100日」を切る会社は避けた方が無難と言えます。そのことは、平均年間休日数が100日以下の業種(コンビニ業、宿泊業、飲食サービス業、運輸業)では軒並み離職率が高いことからも明白でしょう。

会社の年間休日数はどうやって確認すればよいでしょうか?

就活サイトの募集要項で「休日休暇」の欄を確認しましょう。

またエントリーする前に人事やリクルーターに「年間休日の実績」を確認しておきましょう。


年によって祝日の日数が違い、土曜と祝日が重なるケースもありますので、年間休日数を明記していない会社もあります。その際は「完全週休2日制」「祝日」「夏季休暇」「年末年始休暇」と書かれていれば、年間休日は120日以上あると考えてまず間違いありません。



社員数の多い企業ほど休日が多い傾向がある

比較している会社の休日の条件が同じで迷っています。

チェックしたほうがよいポイントはありますか?

社員数をチェックしましょう。

社員の多い会社ほど休日が多い傾向がみられるからです。


厚生労働省によると、「社員数が1,000人以上」の会社では5割以上が「年間休日120日」としている一方で、「社員数が100人未満」の会社では3割を切っているそうです。
社員が多ければ、ひとりが休んでも穴埋めできる――単純な理屈ですが、それが現実と言えるでしょう。

体は資本です。

仕事に全力で打ち込むことができるように、自分の体力に合った休みが取れる会社を選ぶようにしましょう。



まとめ

  • 「週休2日制」は「1ヶ月に2日休める週が少なくとも1週はある」という意味。「完全週休2日制」よりも休日は確実に少ない。
  • 休日が「土日」「祝日」「夏季休暇」「年末年始休暇」の会社の場合、年間休日数は120日以上。しかし全企業の30%程度しかない。
  • 「年間休日数の平均=110日」には計算上「祝日の休み」は含まれない。
  • 「年間休日100日」を切る会社は避けた方が無難。
  • 社員数の多い企業ほど休日が多い傾向にある。




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